東京都内の小学校の養護教諭(保健室の先生)のアンケートで、およそ8割以上の子供が
「姿勢が悪く、足の指が地面につかない浮足の症状がみられる」という回答がありました。
人間は足裏全体で全体重を支えています。
この足裏の箇所の内、「足の指先」に力が入らず、踵で重心をとっている姿勢を「浮足」と言います。
この症状はここ数年で急激に増えた、子供の姿勢悪化が引き起こしていると考えられています。
まず浮足になると、脚の前方に力が入らなくなりかかと重心になります。そしてカラダ全体のバランスを保つ為に、
膝が曲がり、腰が落ちてしまいます。その状態で背中を伸ばすのは難しくなり、結果「猫背」になりやすくしてしまいます。
学校で悪い姿勢を注意され、背筋を伸ばす事が出来ていても、家に帰って親からは何も注意されない。
むしろ子供達は両親の姿勢を見て「自分もこの姿勢でいいんだ」と間違った解釈をしてしまいます。
その為、姿勢矯正には教育現場と家庭の両方でのしつけが重要です。とくに小学校時代の姿勢は学年が上がるにつれ、
矯正するのが難しくなっていきます。小学校5,6年になると、悪い姿勢のままで勉強するのが当たり前になり、
筋肉や骨格が悪い姿勢のままで固まってしまいます。
筋肉や関節が柔らかい10歳前後には正しい姿勢を習慣づける必要があります。それが学校の授業や、
自己学習での集中力の向上につながり、成績の良し悪しに影響を与えます。
だからこそ小さい内からの姿勢矯正はとても重要だという事です。